クラウド導入ガイドブック 悩みその4 首長部局を説得できず予算化できない

皆さんこんにちは。総務省「教育ICTの新しいスタイル クラウド導入ガイドブック2016」についてご説明させていただく第5回目です。

首長部局の説得イメージ

 本編5Pには「クラウドを中心としたICT環境の導入に当たっての課題・悩み」として以下のように12個の悩みが分けられています。

クラウドガイドブック悩み一覧

総務省:教育ICTの新しいスタイル クラウド導入ガイドブック2016(本編)P5 http://www.soumu.go.jp/main_content/000417631.pdf より引用

今回のお悩みは「首長部局を説得できず、予算化できない」です。

 首長部局は、数字に日々さらされていますね。
市民や議員から「〇〇円使って数字の改善はないのか」と厳しくチェックされています。
教育に使うお金と言えば、最終的には「学力の向上」につながるという意識の元、「それにそれだけ投資して確実に学力は上がるのか?」という目で考える必要がある部局です。

 どんな予算も「ほしい」だけでは通らないのは当然ですが、「ICT整備5か年計画」を作って、こういう教育をしたいから、整備をする、という主張も最近は通りにくくなっています。
ではどうすればよいのか、ということで11Pにあるように「中長期的な教育計画」に「ICT整備計画」を含めるということが重要になってきます。

 教育委員会内では当然のことなのですが、他部局から見た場合のことを想像してください。
ICTだけで考えているのではなく、全体的な教育計画の中の一部分としてICT整備計画があり、それや他の施策を総合的に実行していくと、学力の向上につながる、という形を取るのが説得力がありますね。
 また、実際に首長部局の職員や、議員、首長に授業を見てもらうのも効果的です。
 自分が学校生活を送っていた時にはICT機器がなかった、という人に現場でどう使われているかわかってもらうためには見てもらうのが一番です。
 モデル校で先行導入された現場で、中学生が電子黒板を使って多角形の内角の和について懸命に説明していた姿を、市長が食い入るように見ていた、その後の視察の予定をすべてキャンセルしてずっとその授業を見ていた、というお話を聞いたことがあります。
 その後、整備計画が驚くほどスムーズに進んだということでした。
電子黒板様やデジタル教科書様が授業をするのではなく、生徒が主体となって電子黒板やデジタル教科書を使いこなして、思考を深めているのを見て現場が必要だと主張する理由がようやくわかった」とのことです。
どれだけ言葉を尽くしても、現場で子どもたちが生き生きと勉強している姿を見てもらうのに優ることはないですね。
別冊の調達ガイドブックや情報セキュリティガイドブックに首長部局との折衝のポイント等もまとめられていますが、まず入り口、「それって本当に必要なの?」を理解してもらうためのポイントは

  • ・中長期の教育計画に組み込む
  • ・実際に現場を見てもらう

です。

 次回は「予算確保のための財源がない」についてご説明させていただきます。

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