令和の日本型教育とは36

皆さんこんにちは。

「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)が令和3年1月26日に中央教育審議会より出されました。

この答申を少しずつ読んでいきましょう。今までチュウキョウシントウシンとカタカナで聞こえていた内容が、中教審答申と漢字で聞こえるようになるように、行政職の皆様も知識を蓄えていっていただければと思います。

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本日は第4部「新時代の特別支援教育の在り方について」各論の2「特別支援教育を担う教師の専門性向上」を読んでいきます。

まず述べられているのは、「全ての教師には、障害の特性等に関する理解 と指導方法を工夫できる力 や、個別の教育支援計画・個別の指導計画などの特別支援教育に関する基礎的な知識 、合理的配慮に対する理解 等 が必要」ということです。

このことに全く異論はありませんし、ぜひとも備えていただきたいと思っています。

ただ、この答申の中でもこういうことがものすごくたくさん出てきています。先生方が様々な分野で専門性を高める必要があるということと、時間は有限であるということは同じ世界に存在するので、では何かを得るためには何かを手放さなければならない、という観点も必要だと思います。

しかも、専門性とは、なにか本を1冊読めば、1回セミナーに出れば身に付く、というものでないことは事実ですね。

日々勉強、生涯勉強が必要なことは当然のこととして、では、何を優先的に実施するか、ということが多くの先生の立場で選びやすくなっているといいなと思います。家庭のことをぜーーーんぶやってもらえる先生と、家事育児すべて実施した後でないと仕事ができず、さらにそのあとにしか自分の時間が持てない先生と、同じように勉強できるわけがありませんね。

答申では、「管理職や 特別支援教育コーディネーター等 が中心となり、全ての教師が日々の勤務の中で必要な助言や支援を受けられる体制を構築することが重要である。」と述べています。日々の勤務の中で、というところがポイントですね。

そのため、各都道府県では体系的な研修を実施すること、とあります。

特別支援学級・通級による指導を担当する教師に求められる特別支援教育に関する専門性、も同様です。誰かが特別な勉強をする、ではなく、特別支援学級に在籍する児童生徒を指導する先生方というのは、今後ますます増加することが示唆されています。自分ごととして先生方が捉えられるように、きちんと研修を体系立て、必要な知識を十分に習得できる環境が大事だということですね。

次回は第4部「新時代の特別支援教育の在り方について」各論の3特別支援教育を担う教師の専門性向上の続きを読んでいきます。

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