<常駐支援日記 10月号>-もうすぐ終了!AdobeFlashについて–

みなさん、こんにちは。情報システム常駐支援を行っているYです。
1996年に始まり、Web上で多くのユーザーに長年使用されていたAdobeFlashPlayerが2020年末に開発と配布を終了するとAdobeより告知がありました。今回はFlashについて少し詳しくお話しできればと思います。

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 まず、Flashとは何かということですが、web上に埋め込まれている動画やwebゲームなどで使用されている規格のことです。(動画ファイルではswfファイルと表記されます。)かつては、webに動画や音声を埋め込むためにFlashは非常に多く利用されてきました。
わかりやすいものとしては、YouTubeのような動画サイト、ちょっとしたwebサイトのアニメーションやサイト上で遊べるブラウザゲームといったものもFlashを活用して作成されていました。もしかしたら身近なサイトでもFlashが使用されていることもあるかもしれません。そんなwebのあらゆる場面で使用されてきたFlashですが、冒頭でも触れた通り2020年末にサポートと配布が終了となります。それは以下のような理由があります。
まず、セキュリティ上の問題です。かつてApple社スティーブ・ジョブズも指摘したようにFlashはセキュリティ上の脆弱性が多く、Flashコンテンツを利用、閲覧したPCを踏み台にしたマルウェア等の感染ケースなどが多く報告されてきました。そのため、FlashPlayerは頻繁に更新、脆弱性の修正を行っていますが、サポートが終了してしまうとそういった修正も止まってしまいます。
また、FlashはPC上でのマウス動作をメインとしているため、スマートフォンのようなタッチスクリーンには対応していません。現在でスマートフォンを利用していない方は非常に少ないと思いますので、こちらも問題となります。
上記のような理由もあり、現在ではHTML5やWebGLといったオープンな標準技術が進化していき、Flashのようなプラグインで実現していたような機能も標準技術での利用ができるようになってきたため、そちらへの移行が進められております。特にHTML5はスマホ環境にも強いとされ、現在最有力ともいえるフォーマットです。HTML5はFlashを使わずにタグを使用して、動画や音声をサイトに埋め込むことが簡単になりました。YouTubeなどの有名な動画サイトも現在ではHTML5のプレイヤーに移行しています。(現状はまだFlashも使えます)

2020年末のサポート終了に向けてIE/Edge、GoogleChromeなどのブラウザもFlashの機能の無効化、削除を進めています。あまりないかと思いますが、もしも運営しているホームページの中でFlashを使用されている場合、将来的に動作しなくなり、脆弱性を狙われるといった危険性を残すことになりますので、早めに移行計画を立て、安全な環境を作成することが重要です。

ICTやWebの技術などは日進月歩で様々な技術やプラットフォームが生まれては消えていくことがよくあります。私たちも常駐支援の中でお客様に情報提供できるよう、できるだけアンテナを高くして情報を集められるように意識しながら業務を行っています。

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このような形で今後も月1回お届けしようと思います。常駐支援について、参考になれば幸いです。ご意見、ご質問等をどうぞよろしくお願いいたします。

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株式会社ハイパーブレイン
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