令和の日本型教育とは34

「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)が令和3年1月26日に中央教育審議会より出されました。

この答申を少しずつ読んでいきましょう。今までチュウキョウシントウシンとカタカナで聞こえていた内容が、中教審答申と漢字で聞こえるようになるように、行政職の皆様も知識を蓄えていっていただければと思います。

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本日は第4部「新時代の特別支援教育の在り方について」各論の2「障害のある子供の学びの場の整備・連携強化」の続きを読んでいきます。

小中学校における障害のある児童生徒の学びの充実、という観点では、「段階的に充実してきているが」という書き出しで始まっています。段階的に充実しているのはもちろんですし、医学的心理的様々な科学的アプローチで、障害に対してどうサポートしていけばよいのか、方法も、手段もどんどん発達してきていますね。

特別支援学級と、通常学級の児童生徒が共に学ぶ活動の充実については「可能な限りともに行う」ことが必要だと述べられています。

それを実現するためには、特別支援学級も、通常学級も、コミュニケーションが必要ですし、そうするためのユニバーサルデザインや合理的配慮についての知識・経験も必要になりますね。教育も、どんどん進化しています。こうしたほうがより良い、ということがたくさん出てきますので、日々学び、ブラッシュアップが必要ですね。先生方はあまりに忙しくて、その時間がないのが問題なのですが。

発達障害を含む特別な支援を必要とする児童生徒が通常の学級に在籍することはよくありますね。診断されたかされていないか、というのは焦点ではなく、在籍している児童生徒の読み書き等の特性について把握しておく必要があります。

そのうえで、読み書きに困難のある児童生徒が、専門性の高い教員の指導をICTを活用して受けられる等の機会も積極的に作ることができると良いですね。

学校のバリアフリー化にも言及されています。答申では障害を持つ子供たちが支障なく学ぶことができるよう、と書かれていますが、障害の有無にかかわらず、バリアフリーの環境はどんな子どもたちにも使いやすいですし、例えば学校が避難所になった場合、誰もが使いやすい施設になることでしょう。そう考えると、スロープ等だけではなく、例えば空調の充実や、温水の出る蛇口、洋式で清潔なトイレの充実など変えていくべきことはたくさんありますね。

次回も第4部「新時代の特別支援教育の在り方について」各論の2障害のある子供の学びの場の整備・連携強化の続きを読んでいきます。

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