ICT初心者社員、文部科学省の動画を解読

　　　　　「GIGAスクール構想の実現」とは 　～学校情報化の目的と概略～

第３回は22分～32分までを視聴しました。今回は正直伝えたいことが読み取れずに何度も視聴しました。それを私なりに分かりやすくまとめています！

《文部科学省動画》
https://www.youtube.com/watch?v=CtHWnraIajA

日本のICT活用度

みなさんは、世界に比べて日本の教育現場ではICTを活用できていると思いますか？

2018年に15歳児を対象にICT活用調査が各国で行われました。
Q 学校で他の生徒との共同作業のためにコンピュータ（ICT）をどれくらい使っていますか？
この質問に対して日本は最下位。ICTを活用しているのは日本の約３％という結果がでています。

この結果を見て私は驚きました。日本は、他の国に比べて、ICT機器（パソコンや携帯電話、電子黒板…）
を当たり前のように使っている方だと思っていたし、ICTは無縁というイメージは全くなかったからです。

日本のICTへのイメージ

実際、日本の子どもはＩＣＴに縁がないのでしょうか？
そんなことも無いようです！　日本はICTを使っていないというわけではなく、学校などの教育現場で活用が出来ていないだけ。私のイメージは、IT関係の会社の人たちが使うもの。私の将来には縁がないと思っていました！

・ゲームで遊ぶ（日本：47％・世界の平均：26.7％）
・ネット上でチャットをする（日本：87％・世界の平均：67.3％）という結果がでているそうです。

学習達成度調査

高校1年生を対象とした学習達成度調査が2018年にありました。
項目：科学的リテラシー・数学的リテラシー・読解力
その中で、日本は読解力が低下してきているそうです。

その理由として考えられる1番の理由は、調査がコンピュータ使用型調査（パソコン・コンピュータを使用する前提で行われる調査）に変わったから。

読解力調査では例として、

1. PCをスクロールして、ブログを読む→事実関係を答える
2. タグ選択→ドラック＆ドロップ操作→正しいものを選び、票を完成させる

この2つの測定する能力の中でも1は情報を探し出す、2は理解するが目的とされています。このように調査をしていく中で、日本の読解力が低下していることが見えてくるそうです。

でも、この調査方法になっていることが大きな一歩だと私は思います。
私の時は、そんな調査方法は一切なく、きれいに1枚にまとめられた紙を読み解くくらいでした。
今、世界では、それを読解力と言わないようになってきたようです。

「文章を読んで理解し、理解した結果を反映させることが大事。」その文章というのは1枚の紙ではなく、沢山のページがあり、スクロールなどが必要な文章。それを読み解く力が読解力だと分かりました。
これは、万国共通で、世界中がICTを活用し始めているからこそ、必要な力になってくるそうです。

調査では見失ってしまっていますが、読解力＝情報活用能力　でもあります！　
これが低下→新しい社会を生き抜く力が低下している　ということになります。

なぜ低下している？

なぜ、読解力は低下しているのでしょうか。

ICT環境整備に問題があるそうです。
簡単に言えば、国からのお金（地方財政措置）を与えられているけど、教育よりも福祉や直近の問題に使われることも多く、自治体がお金をICT環境に使うことが少ないため、ICTが社会から取り残されている状態

例えば・・・

目標：3クラスに1クラス分のパソコン　→　実際：5.6人に1台
目標：普通教室のネットワーク整備率100％　→　実際：41％

など、動画が作成された時は、目標達成は程遠く、重要視されていないと感じていました。でも、今では、GIGAスクール構想（1人一台PC・ネットワーク環境整備の計画）が広まり、かなり変化が出てきているそうです。

読解力を上げるためには、パソコンが必要。1人一台端末になることで読むのに慣れ、読解力もUPする。
1人一台端末を推進している今だからこそ、自治体、社会全体としてもICT環境に目を向け、他国に負けないくらい、教育現場でICTを活用していかなければならない。それが、未来を生き抜く力を育てていくための大きな1歩になると思います。