SINETを小中学校へ開放するための文部科学省内WGの成果がとても楽しみです
皆さんこんにちは
ICTに関する様々な動きが加速度的に出てきましたね。
文科省からは「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」について が公開されました。
http://www.mext.go.jp/a_menu/other/1411332.htm
トップページに重要なお知らせとして掲載される力の入れようです。
※このように言っている通り、GIGAスクール構想以前の話で、内容的には少し古いものになります。
現在はもう少しだけ進んではいますが、抑えなければならない考え方は同じ、ということでお読みください。
今日は基盤となるICT環境の整備のうち、SINETの初等中等教育への開放 についてご説明させていただきます。
SINETは日本全国の大学、研究機関等の学術情報基盤として、
国立情報学研究所(NII) https://www.nii.ac.jp/
が構築、運用している情報通信ネットワークです。
高速で、安定しているネットワークで大学、研究機関等が接続しています。
「クラウドやセキュリティ、学術コンテンツを全国100Gネットワークで有機的につなぎ、800以上の大学等にハイレベルな学術情報基盤を提供します」とあります。2019年12月からは大阪と東京を結ぶ400Gbpsの国内回線が開通するほか、国際回線もあるということです。
詳しい内容はhttps://www.sinet.ad.jp/aboutsinet に掲載されていますが、最先端の研究成果が漏れては困りますから、高いセキュリティを誇っていると考えて差し支えないと思います。
まとめでは「各学校から公衆網にVPN(Virtual Private Network)を組み合わせて直接SINET のノードへ接続することにより、超高速で大容量の通信が可能となる」とあり、回線速度や安全性を考えると非常に魅力的な物と考えられますね。
もちろん、この「各学校から」というところをよく吟味しないといけないのは当然として、ネットワークの物理的な構築やセキュリティ対策、運用体制等様々な準備が必要、とあります。
高等教育機関が接続することが前提のネットワークのため、セキュリティ担当者やICTに詳しい担当者がいることが当然として運用されてきました。
小中学校へも開放、となると、1校に1名詳しい担当者がいることは望めませんし、自治体に一人、も難しい場合があります。そのあたりを文科省できちんと検討するとのことです。
この開放により、大学教育の専門家と初等中等教育の専門家が一堂に会する検討体制を文科省に立ち上げ、ネットワークの検討と一体となって検討・準備を進める、とあります。とても素晴らしいことですね。ネットワークを繋げても、お互いの専門領域がかぶらないから接点がない、はとても残念なことです。せっかくシームレスに繋がれるのなら、先生同士の交流、専門家同士の交流も図り、交互作用によってより素晴らしい教育が生み出されていくとよいですね。
次回はクラウド活用の積極的推進についてご説明させていただきます。
何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。
投稿者プロフィール
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株式会社ハイパーブレインの取締役教育DX推進部長 広報室長です。
教育情報化コーディネータ1級
愛知教育大学非常勤講師です。専門はICT支援員の研究です。
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