令和5年度 ICT支援員(情報通信技術支援員)の配置状況3
文部科学省のWebサイトは、新着情報一覧に載らない更新が様々あります。この資料もその1つ。令和5年度ICT支援員(情報通信技術支援員)の配置状況です。令和5年度分なので、そのうち削除されるかもしれない資料となります。全3ページ分、スクリーンショットを撮って確認していきましょう。
令和5年度 ICT支援員(情報通信技術支援員)の配置状況

文部科学省 令和5年度 ICT支援員(情報通信技術支援員)の配置状況 https://www.mext.go.jp/content/20250120-mxt_jogai01-000010766_002.pdf (2025年8月21日閲覧)
政令指定都市の状況が特にピックアップされています。
充足している自治体とそうでない自治体がありますが、これは、「令和5年度末」の状況です。その時その瞬間に充足していれば条件は満たされます。
例えば、「お金がないから支援員を半分以下に減らす」期間が半年あったとしても、この調査をする時期に充足されていれば、充足されているのです。
そんな細かいところまで指摘しても、どこかで線を引かなければならない、というご意見があるのも当然です。ただ、充足率や、お金のことだけでICT支援員は「十分だよね!」という状態にならないということを知っていただきたい、と思っています。
ICT支援員は人間です。人が働いているのです。パズルのピースではありません。
人を人とも思っていない仕様に最近よく出くわします。非常勤講師の先生方の働きようを見ていても思いますが、教育界隈は、正規教員以外は皆パズルのピースのような仕様をよく見かけます。教員の異動には様々なことを考慮し、熟考を重ね、関係者と協議し、合意を得る、という丁寧なプロセスをお見かけします。それは、「教員免許を持っている人ならだれでもいい」わけではないからですよね。
ICT支援員も同様です。司書も、ALTも、カウンセラーも、ソーシャルワーカーも、スクールサポートスタッフも、みんな同様です。
「落札して受注したんだからその条件でやるってことで合意したでしょ」と言われれば、全くその通りなので、そのように業務を実施しますが、「(その低い条件でやれないっていうならもういいよ、の)使い捨て」「働きたい人はいくらでもいる」はもう過去の幻です。人が働くうえで「放っておいたら勝手に仕事する」なんてことはあり得ないわけです。マネジメントという言葉が使われて久しいですが、学校に関わる正規教員でない大人はマネジメントされずに放っておかれる人があまりに多すぎます。
非常勤講師は正規教員に比べてどれくらい研修を受講できているのでしょうか。研修を受講できたとして、その間給料は支払われているのでしょうか。
多様性を包摂する、というのが次期学習指導要領で大きく取り上げられそうだ、という話ですが、子どもの多様性を包摂するためには、多様な大人が子どもの学びを後押しできる環境が必要です。正規教員という均質な大人だけが子どもの学びを本気で考えるのではなく、チーム学校として、様々な専門家が本気で子どもの学びを考えたら、すごいことになると思いませんか。
学習指導要領改訂に携わるのは、多くが「先生」です。しかも、大学の「先生」。専門性を極めている大学の先生の存在はとても重要です。男女比は大きく改善されたな、と思いますし、様々な立場の人を呼ぼうとしているな、という姿勢が伝わるメンバーなのは間違いないと思います。
https://www.mext.go.jp/content/20250130-mext_kyoiku01-000040050_17.pdf
ここに、さらに、司書や、ALTや、カウンセラーや、ICT支援員や、他にも学校を支えているいろんな大人、その意見を吸い上げてくれる仕組みがあると、とてもいいなと思います。(さらに言うなら、子どもの意見をもっともっとオープンに聞いてもらってもいいなと思います。子どもが意見を言う場が設けられたのは本当に素晴らしいことですが)
チーム学校という概念が世に出て大体10年くらい経ちました。それを覚えている人はどれくらいいるのかな、と思いますが、今こそ、チーム学校になって、多様な子どもの多様な学びをご支援していきたい、とハイパーブレインは強く願っています。
よろしくお願い申し上げます。
投稿者プロフィール

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株式会社ハイパーブレインの常務取締役です。
教育情報化コーディネータ1級
愛知教育大学非常勤講師です。専門はICT支援員の研究です。






