Scratchの魅力1 子どもの『わくわく』が溢れている!

Scratchを始めるには、まず他の人(Scratcher)のプロジェクトを見るとイメージが沸いてきます。
いくつかの方法を紹介します。お好きな作品を探してみてください。

●Scratch公式HP https://scratch.mit.edu/のトップページから『注目のプロジェクト』『例を見る』のページから作品を見る

スタッフが選んだプロジェクトが一覧に表示されています。
見ていると「こんなものを作ってみたい」という気持ちが沸きあがります。
スクラッチトップ

まずは「注目のプロジェクト」欄に載っている作品で楽しそうなものをクリックしてみてください。
作品キャプチャー

白丸に緑の旗部分をクリックすると再生します。
アニメーションが動いたり、その場でミニゲームができたり、遊べたり、いろいろなことができることがわかります。

※「例を見る」だと新着順、紹介が英語となりちょっと驚くかもしれません。(それぞれの作品をクリックすると日本語になりますので安心してください。)

●気になるScratcherのページからプロジェクトを探す

いくつか作品を見ていると、ご自分の好みに合った作品を投稿している人(Scratcher)が見つかるかもしれません。
作者名をクリックすると、その人のプロフィールページに飛ぶので、いろいろなものを見てみてください。
驚くほどたくさんのプロジェクトを公開している人がいます。未完成品のものもあります。レベルは様々ですが、どのアイデアにもハッとさせられるところがあり、「そうか、こんなことも表現できるのか」「こういう時はこうプログラムするのか」と気付かされます。
特に未完成品については、「こうしたいときにこの人はこうしているんだ」ということがわかりますので、パズルを解く感覚で見てみると面白いですよ。

●Scratch入門の本を読む

手っ取り早いのはこの方法です。
図書館や書店でも、初心者向けの本を見つけやすくなりました。プロジェクトがわかりやすく紹介されています。
本になっているだけあってどの作品も見応えがあります。たくさんあるので、例えば図書館で「Scratch」で検索して出てくる本から読み始めてみていただければと思います。

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Scratcherはプロジェクトの中で何かを伝えようとしています。
Scratchの楽しさ、日常生活の中での発見、技術を習得した喜び、仲間との技術の共有など。
絵が得意な子は、スプライト(Scratchで使うキャラクターなどの素材)を、マウスだけで、とても上手に描いています。
数学が得意な子は、数式で図形や模様を描いています。
鉄道に興味がある子は、実際のホームで録音したアナウンスを使ってリアルな情景を描いています。
身近な家電の動きの面白さを誇張して表現する子もいます。
最後にオチまでつけ、見る側も楽しませてくれます。
題材や技術に流行があります。自分らしいアイデアを加えて、いくつもいくつも公開する子もいます。

大人では思いつかない発想があちこちに見られます。
技術的に初心者でも、完成していなくても…いろいろと工夫しています。
プログラムは他のプロジェクトを見て考え、時には仲間にも質問して問題を解決しています。
私は、支援員として学校で子どもたちと接している時と同じく、プロジェクトの中に子どもたちの「わくわく」した気持ちを感じています。これがScratchの魅力の一つです。

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教育関係者の方々はプログラミングの勉強→技術の習得という流れがまず気になるところでしょうが、まずはプログラミングの楽しさを感じ、自ら楽しんでいただきたいと思います。

Scratchのバージョンの違いについて
Scratchといってもいくつか種類がありますが、Web版とオフライン版があります。いずれも無料です。

Scratch2.0(Web版)
*Web版 大体のブラウザ(最新版)で利用できます。(Flash必須)
*インターネットが使えるPC室などにお勧め。
Scratch2.0(オフライン版)
*オフライン版。
*インストール後はオフラインで利用できるので体育館等でも利用できます。

いずれも画面上の操作はあまり変わりませんが、本文ではScratch2.0(Web版)を使ってお話しします。

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