次世代校務DXガイドブック14
皆さんこんにちは。
2025年3月(令和7年3月)に 次世代校務DXガイドブック-都道府県域内全体で取組を進めるために- が公開されました。
サブタイトルにある通り、「都道府県域内全体」での取組が重要である、という認識のもと「学校、首長部局、関連事業者等の幅広い関係者との共通認識を図る」ために使える資料です。行政職の皆様におかれましては、「どうして話が通じないんだ」と困られることもあるでしょう。それを手助けしてくれる資料となりますので、ご一緒に確認していきましょう。
2.次世代校務 DX を実現するために必要な取組
2-2.環境整備を伴う校務 DX の実施
(4)ルール整備
ここ最近文部科学省から出る文書には必ずこの項目があり、ルールや体制の整備をしてから始めないと誰か1人にとてつもなく負担がかかり、結局何も進まない、ということがわかってきたことはとても良いことだなと思います。大変な目にあった担当者の教訓が活かされなければ、何事も前に進みません。
ただ、やみくもに「なんとなく怖いからルール化」すればいいものではない、ということもご理解いただけると思います。
ガイドブックでは「ルール整備についてもビジョンの達成に資するものであるかどうかという観点に基づいて行うことが必要」とあり、ビジョンを達成するためにどのようなことが課題で、それは同ルールを整備すれば解決することができるのか、ということを考えなければならないということですね。
ただ、今までクラウドを使い慣れていない現場の先生は、運用が異なることでセキュリティに関して戸惑われることもあると思います。「従来こうだったから」でルール整備を考えるのではなく、「新たな環境・運用に応じて整備すべきルールの洗い出しと、それらの策定や改定が必要」とガイドブックにもあります。
ではどのように進めていくかというと、
1 都道府県教育委員会は策定・改定が必要となるルールの例示と、策定・改定に際して押さえておくべき観点を提示する
2 各市町村教育委員会において、策定・改定すべきルールを網羅的に洗い出す
と効率的です。予想される改訂が必要なルール等も掲載されていますので参考になさってください。
クラウド活用に関するルール
- 教育情報セキュリティポリシー及び実施手順
- 文書管理規則
- 情報ネットワークシステム運用管理規則
- 個人情報管理規則 等
ロケーションフリーの実現に関するルール
- 教職員用端末の運用に関する規則
- 勤怠管理に関する規則
これだけ見るとどうやって策定・改訂するのか途方もないことのように感じます。各市町村でそれぞれ考えるのは結局都道府県域で統一する、という趣旨に反することになりますので、ガイドブックでは繰り返し「都道府県教育委員会が、次世代校務 DX の実現に伴い必要なルールのひな形を作成し、市町村教育委員会に共有することも有効」と述べられています。
もちろん、「では○年4月1日から全部ガラッと変えます!」は無理なので、経過措置も考える必要がありますね。
来週はこの続きを読んでいきます。
投稿者プロフィール

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株式会社ハイパーブレインの常務取締役です。
教育情報化コーディネータ1級
愛知教育大学非常勤講師です。専門はICT支援員の研究です。
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