ハンドボール選手が調べる校務の今
今回は、前回に引き続き、学校に関する記事を読んで考えていきます。前編・後編となっている記事なので、今回はまず前編の校務DXは進んだかについて考えていきたいと思います。
校務DXは進んだか【前編】 連絡のデジタル化が進み、オンライン活用は後退
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ceaac4c6ebe0b7424cfcd0d08714b2299a46dc7
校務DXチェックリスト

2024年12月、文科省が「GIGAスクール構想の下での校務DXチェックリスト」の速報値を発表しました。
これは、全国の公立小中学校と学校の設置者を対象に、校務DXの進捗を尋ねた結果をまとめたものになります。記事によると、校務は一部でデジタル化が進んだものの、停滞している業務や地域差も残っているそうです。公立の小中学校では、教員不足が深刻さを増しているそうで、「学校=ブラック」というイメージも定着し、教員を目指す若者が減ったとされています。
教員の時間外勤務を減らす取り組みはいくつかありますが、校務をデジタル化して効率を上げることが近道だという専門家会議の提言もあり、2023年度に「GIGAスクール構想の下での校務DX化チェックリスト」に基づく自己点検が実施され、同様の調査は今回で2回目とされています。
私自身も教員免許を持っていますが、子どもたちとの楽しい時間や思い出を上回るほどの大変さを知り、教員になることを諦めた一人です。一か月間という短い期間と、実習生という学びの一部での経験でしたが、この忙しさでは、子ども1人1人に目を向けてあげられるのか? という印象がありました。ハイパーブレインでも、教員をしていた社員が多くいますが、みんな大変だったと話しています。
だからこそ、このような定期的なアンケートを取り、校務の効率化を進めるために現状を知ることはとても大切だと思います。
連絡のデジタル化進行

前回調査の際、民間企業では、デジタル化している業務であっても、学校では昔ながらのやり方を続けていることが明らかでしたが、今回の調査では大きく改善した項目がいくつかあったそうです。
顕著なのは、欠席・遅刻等の連絡と、学校から保護者への配布物のデジタル化で、完全または半分以上デジタル化している割合が、それぞれ17.1ポイントと16.0ポイント上昇したそうです。朝の忙しい時間帯に、保護者からの電話対応をせずに済むようになれば、教員の負担感は大きく減るだろうとされています。
生成AIの導入も進んでいて、一部またはほぼ全ての教職員が生成AIを校務に活用している学校の割合は、前回の23.2%から40.8%に増えたとされています。業務の効率化を図る動きが確実に広がっていることが分かります。また、文科省はこの調査発表と同日に「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン」(ver.2.0)を公表し、活用法や事例を示して後押ししています。
文部科学省の掛け声や後押しが、今後の校務のDX化に大きく影響していきそうだと感じます。
校務DXチェックリストでは、校務DXが進まない理由もはっきりと分かるので、原因の解決策を見つけ出し、少しでも先生方の負担を減らせると、子どもたちのよりよい学びにも繋がるのではないかと思います。ハイパーブレインにも、大きく関係する内容になっていますので、次回の後編もしっかり学んでいきたいと思います!
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株式会社ハイパーブレイン教育DX推進部・ICTは初心者です!
HC名古屋というチームでハンドボールしてます!
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