ICT初心者社員、文部科学省の動画を解読

前回は45分23秒までを視聴し、家庭学習のための通信機器支援整備について考えていきました。今回は、49分18秒まで視聴し、GIGAスクールサポーター配置支援事業について考えていきます。

【文部科学省動画】
https://www.youtube.com/watch?v=hV5HHl0uITk

文科省で人材を紹介

GIGAスクール構想が広がり、ICTの活用をしているのに「IT人材がいない」「どうやって探せばいいのか」という問題が出てきています。
そこで、文科省から2つの解決策があげられてます。

1つ目は、人材をご紹介できる事業者や団体を文科省から自治体に勧めていきたいということです。これまで学校ではあまりICT化が進んでいなかったので、学校とITに詳しい技術者のマッチングが進んでいなかったそうです。

この“人材”というのは、GIGAスクールサポーターとICT支援員のことを言っています。動画で何度も出てくる言葉ですが、そもそも私はGIGAスクールサポーターが何か分からなかったので、2つの言葉を調べてみました。

GIGAスクールサポーター

  • 各教育員会が国の補助金を活用して、サポーターを募集・配置している
  • 学校における環境整備の初期対応を行う

ICT支援員

  • 各教育委員会が地方財政措置を活用して、支援員を募集・配置している
  • 日常的な教員のICT活用の支援を行う


簡単に言えば、GIGAスクールサポーターはICT導入における環境作りを支援し、ICT支援員は授業計画や操作の支援など継続的に教員のサポートを行っています。それを知ると、ICTを導入するための人材も、導入してからの人材も大切なので、どちらの存在も欠かせないと感じます。

この欠かせない存在を文科省が学校や自治体に紹介していき、問題を解決しようとしています。

全体をサポート

2つ目の方法としては、学校や自治体が事業者に対して、端末ごとにプラスで保守管理代を払って支援をしてもらうのではなく、GIGAスクールサポーターとして学校のICT環境、端末も含めてご支援いただく形もあるとのことでした。

イメージとしては、学校が端末代・ICT環境の整備代・保守管理代を別々で払い、莫大な費用をかけるよりも、GIGAスクールサポーターにお願いして、ICT環境の設定・工事や納品対応・使用マニュアルの作成・使用方法周知など様々な業務をひとまとめとして任せた方がいいということです。

これなら経費も抑えられるし、様々なジャンルを任せることができるので、先生たちの負担はかなり減るのかなと思いました。

GIGAスクールサポーター配置による効果

GIGAスクールサポーター配置による効果を詳しく調べてみると、教員向けの研修により、授業時の活用が進んでいることや、児童生徒向け端末使用マニュアルを作成してもらうことにより教員の業務が大幅に軽減されることなど、学校や教育委員会の負担を大きく軽減しています。GIGAスクールサポーターの存在は先生にとってプラスであることが分かります。

もしも人材が確保できなくても、Webサイトに「ICT活用教育アドバイザー問合せ」を開設しているので積極的に活用するようにと文科省が述べています。まずはお問い合わせをしてみるのもいいかもしれません。

これは令和2年度のお話であり、今は技術的にGIGAスクールサポーターもICT支援員もあまり差がありません。
それも踏まえたうえで、今の状況に合った一番いい方法を選択していけたらいいなと思います。

|参考・引用|

ICT活用教育アドバイザー、GIGAスクールサポーター、ICT支援員の概要
https://www.mext.go.jp/content/20201030-mxt_jogai01-000010768_002.pdf

GIGAスクールサポーターの活用の一層の促進について(資料)
【別紙1】GIGAスクールサポーターの活用の一層の促進について(資料) (mext.go.jp)


投稿者プロフィール

屋田 菜美
屋田 菜美
株式会社ハイパーブレイン教育DX推進部・ICTは初心者です!
HC名古屋というチームでハンドボールしてます!