ICT初心者社員、文部科学省のメッセージを解読
子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けて
~令和時代のスタンダードとしての1人1台端末環境~
前回は(ハード・ソフトの両面からの教育改革に取り組みます。)までを読んでいきました。
第3回の今回は、文末の(今般の補正予算案は、)から(子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に取り組んで頂きますよう、心よりお願い申し上げます。)までを読んで解説していきます。
≪文部科学大臣メッセージ≫
https://www.mext.go.jp/content/20191225-mxt_syoto01_000003278_03.pdf
補正予算案
今回は、最後の文を解説していきます。
(今般の補正予算案は、すでに児童生徒3人に1台という地方財政措置で講じたICT環境整備に取り組んできた自治体、またこれから着実に整備に取り組もうとする自治体を対象に、1人1台端末とクラウド活用、それらに必要な高速通信ネットワーク環境の実現を目指すものです。)
この1文を聞いて私の頭の中は? マークでいっぱいでした。
そこで、教えて頂いて分かったことを説明します。
まず、補正予算案。聞いたことはあるけど意味までは分からなかった言葉です。
補正予算案というのは、内閣が作成し、国会に提出する案のこと。
その案の補正予算というのは、「予算が足りない!」を補う予算のことで、現在で言えば、新型コロナウイルス感染拡大や、集中豪雨・地震などの災害により国の援助が必要となり、支出が増えた時に補う予算のことです。
今般の補正予算案というのは、ICT導入・活用に取り組んできた自治体、これからの自治体にも1人1台端末とそのために必要な高速ネットワーク環境にするためのお金を配布するという案だと教えて頂きました。
使い道が自由だから
地方財政措置では、地方公共団体の格差をなくすためのお金である地方交付税交付金というお金が国から交付されます。ただ、国から使い道を指定されているお金ではありません。
だから、国から3人に1台のパソコンが買えるお金が交付されても、それよりも優先的に、学習指導要領にあった教材備品(例えば…音楽プレイヤー・人体模型・武道等の対応教材など)の整備や、それぞれの自治体に応じたものの整備に使うため、ICT環境を整えるために使っていた自治体が少ないのだと思いました。
そんな中でも世田谷区や熊本市は率先してICT環境に取り組んできた自治体です。
私の学生の頃は、電子黒板はありましたが、そんなに多くのパソコンは無く、ICT環境が整っているとまでは言えませんでした。そこで、ICT環境実現のためには何が必要なのか、何をするべきかが問題だと思います。
ICT環境実現に向けて
最後の文では、首長のリーダーシップが不可欠。調達・財政・情報担当部局などの関係者が一丸となって、ICT環境の実現に取り組んでほしいと伝えています。
このメッセージで伝えたいことは、ICT環境にするための調達等が全国一斉に始まる。そこで、パソコンの台数確保、ネットワーク環境をどの業者で行うかなどを首長がいち早く議会で決められるかが重要で、いち早く決めることで、環境が整い、よりよい環境づくりができるということだと教えて頂きました。
そのよりよい環境づくりが、ICT環境の実現に取り組んでいくことに繋がると思います。
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株式会社ハイパーブレイン教育DX推進部・ICTは初心者です!
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