個別最適な学びとICT支援員

 こんにちは。元小学校教員が、よりよいICT支援員との協業やタブレット端末の利活用をめざしブログ記事をアップしていきます。

 2021年1月26日に出された中央教育審議会答申のタイトルには「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと、協働的な学びの実現~」と書かれています。

 我々が目指すべき今後の教育の中に、「個別最適な学び」というものが明示されたのです。それ以前にも、2019年6月に総務省から示された未来の教育ビジョンの中の、今後の教育改革に向けた3本の柱の中の1つに「学びの自立化・個別最適化」という言葉が示されています。

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教育の情報化ビジョン 3本柱の1つ、「情報教育」
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令和の日本型教育とは45

個別最適な学びとは

 教師として個別最適な学びを目指すのはとても大切なことです。今までのような一斉授業のスタイルから少しずつ変化していき、それぞれの子どもに応じた必要な学びを教師は実施していく必要があります。

 2年生の生活科で「まちたんけん」の単元があります。タブレットをもってまちに出て、子どもが見つけたまちの不思議の写真を撮ってきます。それを教室へ持ち帰って、自分の気づきをkeynoteやPowerPointに記入していきます。入力の仕方はもちろん事前に学習をします(フリック入力、ひらがな入力、音声入力など前年度の様子を聞きながら柔軟に対応しましょう)。

 けれども、2年生ではまだなかなか入力が追いつきません。せっかくいい気づきがうまれていても、入力することができなければそれは、気づいていないのと一緒です。そこでICT支援員さんの出番です。ひらがな入力や音声入力のやり方を再度、専門的に教えてもらいます。担任の言葉がなかなか届かない子にも、違う言い回しや声のトーンで伝えることで届くことがあります。全員に一斉指導した後、個別に担任教師とICT支援員が対応することでスムーズに入力することができるのです(特に時間がかかる子などの情報を事前に教師と支援員の間で共有しておくことでスムーズに連携をとることが可能になります)。

 その後、ペアでお互いのタブレットを見せ合って、気づきを共有します。今まで一斉授業では発言できなかったおとなしい子の素敵な気づきも、こうやって一人一台タブレットがあることで、きちんと全体に共有することができます。ペアでの学習を重ねていくことで、徐々におとなしい子も自信をもって発言することができます。最後に作ったkeynoteやPowerPointの資料を共有ドライブに上げていきます。これも担任の先生は一斉に指示を出し、ICT支援員は個別対応をします。ここでも回収もれや、データを消してしまうというミスを減らすことができます(こちらも授業前に数分でよいので、どこのフォルダにどういう名前をつけて上げるのかを共有しておくとよいでしょう)。

チリも積もればで「働き方改革

 一つ一つは小さなことでも、成績を処理しようという段階になってから、あの子の分のデータがないといったチェック作業や、再度声をかけて回収しようとするとものすごい時間が要ります。ICT支援員が入ることで、そういったちりも積もれば山となる時間の浪費を少しずつ防ぐことができるのです。ICT支援員を上手に活用することで、子どもの個別最適な学びと先生たちの働き方改革を一緒に達成することができるのです。

 ICT支援員と先生が学校現場で困っていること、うまくいっていることを教育委員会と上手に繋ぐ役割が、教育情報化コーディネーターです。

 つまり、行政職の皆様と、教員の間に立って、うまく調整していく、という役割ですね。ハイパーブレインでは、教育情報化コーディネーターの取得を積極的に推進しています。心配なこと、どうしたらいいんだろう、ということがありましたらご遠慮なくお問い合わせください。

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投稿者プロフィール

深見 太一
深見 太一
愛知県の公立小学校で13年、私立小学校で2年間教員経験
現在は愛知教育大学にて非常勤講師として教員養成に関わる。
クラス会議講師として小学校などで研修を行う。
北米心理学会認定のポジティブディシプリンクラスルームエデュケーターの資格をもっている。