ICT支援員も使えるオンラインアイスブレイク

 アイスブレイクとは、「氷を解かす」という意味です。集まった人を和ませ、コミュニケーションをとりやすい雰囲気を作り、そこに集まった目的の達成に積極的に関わってもらえるよう働きかける技術を指します。授業の開始時や、オンラインでの学びはじめにちょっとしたアイスブレイクを入れることで、緊張が解きほぐされて、リラックスして授業に臨むことができます。

こどもが学ぶ画像

<チャットを使って>

 授業が始まる際にいきなり本題にはいるのではなく、まずは子ども達の心を解きほぐします。コース料理を食べるときにいきなりメインディッシュの肉を食べるのではなく、前菜からいただくイメージです。と言っても、いきなりゲームをやろう! と言っても参加するのが難しい子がいるので、まずは簡単なものから取り入れます。

 「ハッピーサンキューナイス」というアイスブレイクです。その日に起こった、嬉しかったこと、ありがとうと思ったこと、いいねと思ったことをチャットに書いてシェアします。

Aさん:「昨日の晩御飯が大好きなハンバーグだった」

Bさん:「朝までいい夢が見られて幸せだった」

Cさん:「好きな動画がたくさん見られた」

Dさん:「ゲームをたくさんできた」

といったように、自分の身の回りで起こって嬉しかったことをチャットに書き込んでシェアをします。まずは書いた本人が幸せな気持ちになります。それ以外にも先生から質問をしたり、友達から質問をしたりして話を広げることもできます。あの子はハンバーグが好きなんだなとか、どんな動画を見たのかなと想像をすることでその子の背景を知ることができます。お互いに少し自己開示をすることができるので、仲良くなります。そして、リアルで会った時に会話が盛り上がります。

<ミュート機能を使って>

 次は、好きな動物のシェアをします。今度は発表したい子を一人指名します。その子に一番好きな動物を聞くのですが、マイクはミュートにしてもらい口の動きだけを見て、みんなに当ててもらいます。「ライオン」というのを、口の動きだけでみんなで当てます。とても難しいですが、当たった時には盛り上がります。当たらない場合は徐々に、ジェスチャーが始まります。これもその子の個性が出てとても可愛かったり、面白かったりします。

<最後は身体を使って>

 オンラインで気を付けなければならないのは、目を酷使することによる疲れです。特に子どもは姿勢が崩れたり、首や肩がかたまってしまったり、目への負担が大きくなったりします。そこで先生やICT支援員が手本となって一緒に体操を行います。体操といってもそれほど大掛かりなものではありません。

  • 首をゆっくり回転させる
  • 肩を前後に回す
  • 人差し指一本を両目の間にもってきて、左右にゆっくり動かす。その時、両目で人差し指の指先を見つめて眼球を動かす
  • 首を左右・前後にゆっくり倒す
  • 両手の親指でじぶんのこめかみのツボを押す
  • 両目をぎゅっとつぶって、ゆっくり目を開ける(5回繰り返す)
  • ゆっくり深呼吸をみんなで一緒に行う

時間にすると5分程度ですが、身体中に血液が流れてぽかぽかしてきます。脳にも血が流れるので、考えるスイッチを入れることもできます。時々変な顔をして笑わせてあげると子どもたちはとても喜びます。

まずは準備のいらない簡単なアイスブレイクを3つご紹介しました。子どもたちの緊張をほぐす意味ももちろんありますが、裏の目的はICT支援員と子どもとの関係づくりにもあります。教員のパートナーとして授業支援を実施するには子どもとの関係づくりも非常に重要になってきます。だからこそこういったアイスブレイクを知っておくことで、オンライン中でも雰囲気がよくなり、子ども達の学びのスイッチが入りやすくなります。

<教育行政職の方へ>

 ICT支援員から話を聞くと、先生方の支援をしたいのですがどうやってサポートしたらよいのかわからないという声を聞きます。そんな時にこのブログにあるようなちょっとした情報を知っておくだけでも、アドバイスをしたり、実際サポートするきっかけを作ることができます。周りのICT支援員が困っているようでしたら、ぜひこちらの記事のシェアお願いします。少しでも役に立てるとうれしいです。

投稿者プロフィール

深見 太一
深見 太一
愛知県の公立小学校で13年、私立小学校で2年間教員経験
現在は愛知教育大学にて非常勤講師として教員養成に関わる。
クラス会議講師として小学校などで研修を行う。
北米心理学会認定のポジティブディシプリンクラスルームエデュケーターの資格をもっている。