ハンドボール選手が調べる校務の今②

今回は、前編の続きの内容になります。前回は、校務DXは進んだかについて考えていきました。今回は、オンライン活用後退について考えていきたいと思います。

校務DXは進んだか【前編】 連絡のデジタル化が進み、オンライン活用は後退
https://project.nikkeibp.co.jp/pc/atcl/19/06/21/00003/012200592/

オンライン活用後退

前回お伝えしたようにデジタル化が進んだ校務がある一方で、オンライン会議や配信の活用は後退しているそうです。授業研究会や校内研修等をハイブリッド(対面・オンライン)で「全く実施していない」割合は、6.7ポイント増加して64.7%に増え、教育委員会が主催する研修のオンデマンド視聴も、取り入れている割合は41.4%にとどまり、前回の2023年度とほとんど変わらないとのことです。
「保護者との日程調整にクラウドサービスを使う」「教職員が作成した教材等をクラウド上で共有する」「学校から教職員に紙で提出を求めている書類がある」などの項目は、前年度から改善が見られません。新たなシステムを導入したり多大なコストを掛けたりしなくてもデジタル化が可能ですが、校務DXの阻害要因は何なのかという疑問について書いてありました。

コロナ禍が落ち着いて、対面が増えたことによる影響はあると思いますが、この結果には驚きました。私の会社では、今でもオンライン会議は当たり前に行われていて、紙で提出するなどのお仕事もほとんどありません。効率をあげられるはずなのに、ICTを活用しないのはなぜだろうと私も疑問に思いました。

改善の時間がない

調査では、校務DXが進んでいない項目について、その要因を聞いていて、最も多かったのが「取組の実施について学校内で検討する時間がない」という回答で、42.6%です。忙しさのあまり、ICTを導入するかということすら検討できない学校が多くみられます。ICT活用に対する不安や苦手意識、人材やノウハウの不足を理由に挙げる割合も多く、この課題に対しては文部科学省が公開している「全国の学校における働き方改革事例集」が役立つのではないかとされています。これらの情報や支援策が現場で知られていない可能性もあるので、まずは知ってもらうことが大切かもしれません。

ICTを導入すれば、少しは負担を減らせるかもしれません。ですが、私が先生の立場でも、導入後は分からないことが多く、新たにやることが増えてしまうのではないかと思うと、忙しくても現状維持のままでいいかなと考えてしまいます。
だからこそ、先生方の負担を減らしていく方法はもちろんですが、ICTを活用する機会や時間を確保することが必要なのかもしれません。
みなさんはこの現状についてどう思い、どうするべきだと考えますか?
ハイパーブレインでは、そういった先生方を支援し、子供たちのよりよい学びのために努めていきます。

投稿者プロフィール

屋田 菜美
屋田 菜美
株式会社ハイパーブレイン教育DX推進部・ICTは初心者です!
HC名古屋というチームでハンドボールしてます!