小学校プログラミングに関する資料についてのご説明

皆さんこんにちは

小学校プログラミングに関する資料がここ最近どんどん出てきています。必修化が2020年と目前に迫りました。全国の小学校の先生方に
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1375607.htm
で紹介されている、「小学校プログラミング教育に関する資料」より、まず「小学校プログラミング教育に関する概要資料」からご説明させていただきます。
プログラミング学習についてのイメージ

概要資料ですが、12ページにわたったスライドで様々な情報が提示されています。
それだけプログラミング教育に関して理解をしておくべきことが多いというわけですね。

 まず資料の1ページ目には「新学習指導要領のポイント(情報活用能力の育成・ICT活用)」が説明されています。
 情報活用能力については、以前から読み書きそろばんと同列になるくらい重要だと言われてきましたが、今回の新学習指導要領においても総則で「情報活用能力を、言語能力と同様に、学習の基盤となる資質・能力」と位置付けています。
学習の基礎となる資質・能力になるわけですね。
また、「学校のICT環境整備とICTを活用した学習活動の充実に配慮」ということも総則で述べられています。
情報活用能力の育成を図るため、各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図ることに配慮することを明記しています。

教育振興基本計画等では度々ICTの整備目標が掲げられ、そのために地方交付税の措置もとられているにもかかわらず、すべて目標を達成、というにはほど遠い、という印象があるICT関連の整備ですが、ここにきて学習指導要領でも取り上げられるというのはかなりの力の入れようを感じます。
絵に描いた餅では子供たちの未来の選択肢を狭めることになりかねませんから、国も力をいれているのでしょう。

ただし、総則は「どの教科で?」となりがちです。シン・ゴジラでも有名なセリフがありましたね。「それ、どこの省庁に言ってます?」と同じようなものです。したがって、各教科等でもかなりICTに関して言及があります。
 小学校は総則で、「プログラミング的思考を育成」とあります。
 中学校は技術・家庭科(技術分野)においてプログラミング、情報セキュリティに関する内容を充実とあります。
 高等学校は情報化において共通必修履修科目情報Iを新設し、すべての生徒がプログラミングのほか、ネットワーク(情報セキュリティを含む)やデータベースの基礎等について学習とあります。

このように、学習指導要領にもICTが重要である旨どんどん記載がされてきています。
先生が授業を行うよりどころとする学習指導要領に書かれてきているというのが時代の流れを感じます。
同時に、我々文教業界で働いている人間も、学習指導要領のポイントは押さえておきたいものです。どういう意図でそれが設定されているか、その意図を汲んだご支援や教材作成で、現場の先生方をサポートできるのだと考えられます。
表面的になぞっただけではなく、「どうしてそこにその言葉が選ばれたのか」ということを常に意識して読むと、様々なものが見えています。この資料のようにまとまっているものだけでも目を通しておくと必ず仕事の役に立ちますから、ご一読いただければと思います。
 行政職の皆様も、「国がこういっている」だけだと「現場に負担ばかり押し付ける」と感じる人もいらっしゃるでしょう。ですので、これらの資料の意図を考えられるとよいのではと思います。

次回はこの資料の続き、新学習指導要領のプログラミング教育関係部分をご説明させていただきます
 
 何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

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